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    • 2017.06.25 Sunday
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    リクガメ飼育の模索

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      この記事では、私の飼育方法の模索を紹介したい。

      まず、私がリクガメ飼育において重視している点について述べ、次に過去の実践例を、最後に現在のカメの状態を紹介したい。

      (パソコンでの閲覧推奨)

      なお、この記事は私自身が何を重視して飼育してきたかを紹介するもので、飼育方法の是非を問うものでなく、他の飼育方法への批判的意図がないことは最初に述べておきたい。不快な思いをされる方がいるかもしれないが、私なりの模索の結果、カメに対する愛情表現を記しただけで、飼育方法に絶対などないと考えているので、ご容赦願いたい。

       

      1.リクガメ飼育において何を重視するか

      まず、リクガメ飼育全般に関してだが、どのような飼育方法をもって満足するかは人それぞれで、その善し悪しも評価しようのないものだと思っている。

      「飼育者の癒やし」のために飼うことと、「カメの健康」を一番に考えて飼うことは、そもそも志向性が異なるので、比較しようがなく、一方が自身の飼育法を「正義」と考えて他者を批判したところで、他者には他者の「正義」があるのは、言うまでもないことである。

       

      「カメの健康」を考えた飼育であっても、何を重視するかは千差万別で、給餌内容(量やバリエーション)、飼育スペース、甲羅の成長などなど、その人によって様々で、他者の飼育方法をどう思うかは、好みの問題でしかない。

       

      これは世の中の社会問題への考え方にも通ずる問題で、たとえば近年著しく深刻化している(と認知されてきた)「子供の貧困」も、健康的な食事を重視するならば「子供食堂を展開するボランティア団体への支援」、不十分な教育と低所得労働就労による貧困の再生産を問題とするならば「無料子供塾への支援」や「教育の無償化」、など、その人が何を重視するかによって立場がことなり、他者の取り組みを「子供の貧困」の解決策としてどう思うかは、広義の「好み」の問題でしかないのである。

       

      「貧困」の問題に引きつけてリクガメ飼育をいうならば、私が重視する点は、「カメの選択肢を増やすこと」にある。

      経済学者のアマルティア・センが提唱した「貧困」へのアプローチは、金銭的に困窮していなければ本来持ち得た選択肢を回復させ、「選択の自由」の平等を取り戻すことである。「不十分な食事」は食事を摂る自由が欠けた状態、貧しさからくる進学の断念は教育選択の自由が欠けた状態、なのである。

      こうした考えが理解できれば、先進国に貧困問題があるはずがない、という誤った認識から、抜け出すことができるはずである。

       

      さて、「カメの選択肢を増やす」とはどういうことか。

      人に飼われなければ享受できた可能性のある選択肢の自由を、できるだけ回復させることである。

      広いケージや庭の提供は、リクガメの行動の選択肢を増やす。たとえば、目的もなく歩くことや、よくわからない場所で何時間もぼーっとすること、穴を掘ること、草木の中に潜むこと、虫を追いかけること、これらは行動選択の自由があるからできることである。

      さらに、多様な雑草・植物があれば、食の選択肢を増やすことに繋がる。

       

      2 過去の飼育環境

      「カメの選択肢を増やす」ために用意した以前の環境は、次の写真である。

      当初は笹しか生えていなかったが、ハーブや雑草を移植して、リクガメの住環境を用意した。

      ほぼ半年の間、日中どこにいるのかもわからないほどで、庭の所々にはカメたちが夜風を凌ぐ穴が掘られていた。

      クズ野菜や近隣で採取した雑草を置く餌場があり、気が向いた時に各々が食べに来ていた。

      自宅敷地で伐採した雑草も、食べるかどうかを彼らに任せ与えていた。

      春から秋の約半年間は、窓から彼らを見かけることで、生存を確認していた。

      リクガメが実に多様な行動することを、以前の飼育環境から学ぶことができた。

       

      この飼育方法では、食事量や体重の増減、甲羅の成長速度は重視されておらず、健康状態の把握は、カメの表情、歩き方、歩く速度、餌への反応の仕方など、個体の観察によって行っていた。

      四方を建物で囲まれた南向きの庭で、自宅敷地からしかアクセスができなく、幸運にもセキュリティも万全だった。

      このような環境は都市部では確保が難しいのは、言うまでもない。

       

      3 現在のカメの状態

      転居により提供環境が変わり、ガーデンフレームで用意した庭にも雑草が根付きはじめているが、以前のような選択肢は残念ながら用意できていない。

      ちなみに、ガーデンフレームからの土漏れ、排水溝の詰まりを気にする声があるが、マルチングシートを敷いた上に土を入れれば、大雨でも土が流れ出すことは、今のところ確認できていない。

      (追記、現在のところ、排水溝の詰まりは確認できませんが、地域によって、とりわけ豪雨地帯の場合は、その保証はありません。排水溝にネットを敷き、周辺をレンガで覆い、その周辺に小石を敷くなど、対策をしてください。昨日の豪雨でも水溜まりができませんでしたので、もしかするとフレーム内に入れる土が重要かもしれません。我が家では、「花の土屋さんカネア」の園芸用土「銅の土」を600リットルほど入れましたが、この土は、いわゆる土というよりも、ふかふかしたミックス腐葉土?のようなもので、水はけが非常に良いです。川砂や砂利、黒土を層のように入れるか検討しましたが、こちらの園芸用土の方が水はけが良さそうで、予算上手頃だったので、こちらを採用しました。ご参考までに。)

       

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      どのカメも良い表情をしてくれている。

      こうした表情を見られれば、彼らの健康状態は抜群で、その日どれくらいの餌を食べたか、体重が増えているかは、大きな問題とならないと考えている。

      できるだけ彼らの選択肢を増やせるよう、これからもリクガメ飼育を模索していきたい。

       

      最後に、この記事は「飼育方法はこうあるべき」といった「べき論」でないことを、もう一度述べておきたい。

      これは私なりの模索で、カメのことを考え、どういう環境が良いか試行錯誤した、一事例にすぎない。

      「庭を用意できなければ、そのような資金がなければ、飼うべきでない」といった極論を展開したわけでないことを、ご理解頂ければ幸いである。

       

      梅雨の時期は寒暖の差がありますので、皆様も皆様のカメさんも、体調にはお気を付け下さいませ。

       

      Copyright (C) 2013-2017 ちゃかぽん(Sug) All Rights Reserved.


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        • 2017.06.25 Sunday
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        コメント
        こんばんは!

        理詰めでかつ感情感覚、柔軟性にも振れ幅のある飼育論、勉強になります!
        まずガーデンフレームいんついてですが、昨年の宇都宮における豪雨についても過去記事をご覧頂ければ、国内における降雨の地域差についておわかりいただける事例と存じます
        ガーデンフレームの内側にシートを引いても雨水は1時間もすれば30僂離侫譟璽爐鯆兇┐泙后そしてフレームに排出口を設けても土砂は流れ出し、排出口は簡単につまります。オーバーフローでひどい目に遭いました
        設計事務所、建築業者はもちろんご近所のビルオーナーにも聞きましたが、この10年で当地における豪雨時の降水量は気象庁観測のそれどころではなく想定外であるとのことです。

        室外飼育、ガーデンキーピングのよさはそれにまさるものはありません。
        しかしそのような飼育環境を用意できないものは、それ以外に工夫をこらしてでも、飼育にチャレンジするし、それで繁殖まで行っている方々もおられます。
        ADAをはじめアクアリウム業界でもより自然を、EUやUSを中心とした爬虫類先進国でもそれが推し進められています。箱庭もしくはミニマムであってもより自然がよしとされる価値観がある時期から台頭しています。マルクス経済学的にはこれは「プチブルジョワ」的とでもいうのかもしれません。むろん僕はそういった価値観は参考に過ぎません。
        かつて「ウサギ小屋」と揶揄された「劣悪」な我が国の住居環境は、おそらくこの先のさほど欧米的な価値観でいうところの価値を満たしたり、格付け上の順位は上昇しないでしょう。いわんやカメたちの棲家をおいてをや。リクガメを飼育するにはプチブル以上の経済力が必要かといえば僕はそう想わず、種々の工夫で同等の結果を残せるものと考えています。
        エロンガータリクガメを通年60cm水槽で繁殖させている人もいます。
        カメランド樋口のご主人はジーベンロックを90cm水槽で繁殖させ健康に育てています。
        僕はなにが理想的なのかではなく、初めからダメな環境で、いかに彼らとギブアンドテイクでお互いそこそこ生きていけるかが落とし所ですね。
        僕は東京の下町大森の生まれで育ちです。
        とてもいいとはいえない環境で、僕が2歳のとき、近所の塗装屋さんが大爆発事故を起こして、旦那がすごい姿でぶったおれていたことを今でもしっかり思い出すことができます。
        お向かいの段ボール工場で荷崩れがおきて人間が潰れるというのはどういうことなのか、間近で見ました。
        多摩川でとりもちでコウモリを捕まえ、飼育を試みました。
        そういう素朴で鄙な積み重ねが僕の飼育です。
        そういうものの積み重ねもおもしろいんですよね♪
        こんばんは!

        いつもコメントをくださり、ありがとうございます。

        まず、ガーデンフレームについてですが、ご指摘を踏まえ、記事内に追記しました。いわゆる「土」を大量に入れれば、水はけも悪く、土砂状態で流れ出す可能性があると思います。これについても色々調べ、模索した上での選択だったので、それを書く必要がありました。
        地域の雨量差もあると思いますので、断定は良くありませんね。突発的な豪雨に対応できるかわかりません。こちらも修正いたしました。

        次に、私はわきんなますた〜さんの飼育方法、ないし他の方々の飼育方法を批判するつもりはなく、自身の飼育方法がベストとも考えておりませんので、それを前提に。

        >リクガメを飼育するにはプチブル以上の経済力が必要かといえば僕はそう想わず、種々の工夫で同等の結果を残せるものと考えています。

        全くその通りだと思います!
        工夫を楽しむことも、カメ飼育の醍醐味だと思っておりますし、ベテラン飼育者の方々の飼育技術は尊敬しております。

        >初めからダメな環境で、いかに彼らとギブアンドテイクでお互いそこそこ生きていけるかが落とし所ですね。

        そうですね。現在のところ、私の落としどころがここであるだけで、住環境によりいずれ変わる可能性もあります。

        ちなみに、私は茨城県出身で、両親高卒の中流家庭の出で、ブルジョアではありません。学者の世界は、都市部の裕福な家庭の出身の方々が多いですが、学部から学費の援助はなかったので、レアタイプでしょう。

        幼少期に、田んぼ一面の田螺や蛙の卵を持ち帰って、よく怒られていました。笑
        山の中に秘密基地をつくって遊んでいましたね。
        • ちゃかぽん
        • 2017/06/25 12:37 AM
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