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    • 2017.06.25 Sunday
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    「人が作ったものとは信じがたい美しさ」。

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      「威厳ある優美さ、力強さ、洞察を有するピアニスト」(NEW YORK TIMES)
      「同世代で最も才能ある音楽家の一人」(WALL STREET JOURNAL)

      1970年生まれのノルウェー人ピアニスト、レイフ・オヴェ・アンスネス(Leif Ove Andsnes)によるベートーヴェン・ジャーニーのアジアツアーが昨日、東京オペラシティで終了した。

      クラシック音楽に親しみのない方への認知度は高くないかもしれないが、CDを買ったり、コンサートに足を運んで後悔しない、むしろ、きっと満足するであろうから是非聴いてほしいピアニストの一人である。
      30枚ほどのCDを出しており、モーツァルトからショパン、シューマン、グリーグなどレパートリーが多彩ですが、その多くがグラミー賞やグラモフォン賞にノミネートされるほど、世界的に評価されている。
      浅田真央ちゃんがソチ五輪のフリーの演技で使用したラフマニノフのピアノ協奏曲2番についてもCDがあり、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との共演で2002年グラモフォン・アワード最優秀器楽曲賞を受賞。

      news-0020.jpg (610×420)
      image source: http://www.hmv.co.jp/

      アンスネスは、2013年秋よりベートーヴェンピアノ協奏曲全5曲に集中的に取り組み、この2年間で150以上のコンサートと、マーラー室内管弦楽団とのレコーディングを行った。この2年間、ベートーヴェンの作品と向き合い、そこに込められたものを解釈し、自身の表現を模索し続けてきた。
      ベートーヴェン・ジャーニーも残すはイギリスでの1講演のみで、まさしく集大成の演奏を、アンスネス(ピアノ/指揮)で披露してくれたのである。

      昨日私が聴いたプログラムがこちら。

      ベートーヴェン ピアノ協奏曲1番
      ベートーヴェン ピアノ協奏曲5番「皇帝」

      アンコール
      ベートーヴェン ピアノ・ソナタ18番 第3楽章
              12のドイツ舞曲   第10曲と第11曲
              バガテル      op/126-3


      今回の演奏はアンスネスが演奏しながら指揮をする「弾き振り」によって行われた。
      長い間一緒に活動してきたオーケストラとの共演だったため、彼の表現意図が細部まで共有され、奏でられた音の一体感が素晴らしかった。
      通常の協奏曲の演奏の場合、指揮者がいるオーケストラとソリストが短期間に作品解釈などを摺り寄せるため、ソリストがやりたい通りに演奏できるとは限らない。
      昨日の演奏後のアフタートークでアンスネスも言っていたように、「自分の解釈とは異なると思うことはある」という。
      様々な協奏曲を聴きに行ったが、これほど「完成度の高い」演奏を聴くのは初めての経験だった。

      アンスネスの演奏は、紡ぎだされた音一つ一つが全て必然で、無駄な音など一つもない、と感じられる説得力があり、音も美しく、ただただ聴き入ってしまった。
      通常の協奏曲の場合、ソリストは指揮者に寄り添い、自分の表現に集中するが、作品全体の表現を俯瞰して演奏する「弾き振り」はそれだけでは不十分だ。自分の演奏に入り込みすぎてしまったら、曲全体を作り上げる者がいなくなってしまうからだ。
      アンスネスの演奏は、極めて自制されているのにもかかわらず、ピアノの演奏もとても素晴らしかった。

      ピアノ協奏曲5番が重厚感よりはスタイリッシュだとか、そのような細部はこのレベルだとどうでも良く思える。
      彼がベートーヴェンの作品と向き合い、出した答えがこの演奏で、それが言葉で表現し難いほど素晴らしかったからだ。

      アフタートークで彼はピアノ協奏曲5番の第二楽章を、「人が作ったものとは思えない。まるで最初からあったような美しさがある」と言っていたが、彼の演奏は天上界からの祝福のような、心が洗われる美しさがあった。
      良い音楽を聴くと心身ともにエネルギーが満ちてくる。

      クラシック音楽に興味が持てない理由の多くは、最初に聴いたものが「悪い」からで、「良い演奏」に触れればそのイメージは変わると思います。
      同じベートーヴェンの作品でも演奏する人の思慮深さや技術によって、演奏されるものが全く違うのです。
      聴くに値しない演奏もあれば、鳥肌が立つほど素晴らしい演奏もあります。

      みなさまも機会がありましたら、アンスネスの演奏を聴いてみてください。

      309.jpg (400×400)
      image source: http://www.hmv.co.jp/

      ショパン国際コンクール女性覇者の演奏を聴く。

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        先日、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンに行ってきました。
        東京での開催も今年で一〇回目。有楽町近辺は多くの人で賑わっていました。

        毎年ゴールデン・ウィークの三日間、世界中から二〇〇〇人以上の音楽家が集まり、三〇〇以上のコンサートが開催されます。
        普段は聴かない方でも楽しめるよう、数々の無料プログラムが用意され、格安で演奏を聴くことができるので、気になる方は来年是非足を運んでみてください。
        お祭りなので、行ってみるととても楽しいですよ。
        このイベントは東京だけでなく金沢や新潟、滋賀でも行われます(新潟は今週末)。


        今回のお目当てのユリアンナ・アヴデーエワの演奏を聴くため、八時過ぎに有楽町に到着。
        国際フォーラムの広場にはたくさんの屋台が来ていたので、腹ごしらえを。


        「米結」という新潟の食材を使った屋台。
        時間が遅く選択肢があまりなかったので角煮丼を選びました。
        野沢菜の漬け物が美味しかったです。


        「coedo」という屋台。
        駿河湾のしらすや桜エビ、ホタテをつかった丼物。
        カルシウムたっぷりですね。温泉卵を崩さない方が美味しかったです。


        設置された巨大スクリーンでは、イベント発祥の地フランス北西部ナントでの録画映像が流れています。
        コンサートを終えた演奏家や来場者がお酒を飲んだり、スクリーンの映像を見たりしていました。

        さて、このイベントの最終日、ファイナルプログラムで登場したのが、ショパンコンクール二〇一〇年winnerのユリアンナ・アヴデーエワ。
        演奏したのはグリーグのピアノ協奏曲(三二歳の新進気鋭のロベルト・トレヴィーノ指揮、シンフォニア・ヴァルソヴィア(ポーランドの室内管弦楽団))。
        今回のラ・フォル・ジュルネのテーマが「passions」で、三つのパシオン、「いのり」と「恋」、「いのち」を凝縮した曲として、グリーグのピアノ協奏曲が選ばれたのでしょう。

        この曲は、愛娘が生まれてすぐにグリーグが作曲したことで知られ、彼の幸せの絶頂期の作品とされています。
        不幸にもすぐに娘を亡くしてしまい、その後も子供に恵まれませんでしたが、グリーグはこのピアノ協奏曲を愛娘のように大切にし、晩年まで手を加え続けました。
        「恋や愛」をきっかけに作曲され、作品が愛娘のように「いのち」があるものとして大切にされ、それは亡き娘への「いのり」であったのでしょう。


        アヴデーエワ演奏ですが、情熱的な演奏で素晴らしかったと思います。
        彼女の演奏を生で聴くのは初めてでしたが、ミスタッチなどは気にせず、自身の表現したいものを表現するスタイルのようでした。
        ミスタッチが多いと演奏がグダグダになることもあるのですが、そのようなことはありませんでした。

        強いて言うのであれば、リストが「これが本当の北欧の曲だ!」といったこの曲にしては、とても情熱的で、南欧の曲のようだったこと、グリーグのピアノ協奏曲なのに、ショパンのピアノ協奏曲のように聞こえたこと、が物足りないところでしょうか。
        おそらく、プロモーターからの依頼でしょうから、まだ彼女のものとして昇華していないため、ショパンっぽい演奏になってしまうのでしょう。

        それから、オーケストラの演奏がこの協奏曲に限り、少し微妙でした。
        弦のアンサンブルや音の豊かさは素晴らしく、室内楽用の少数編成とは思えない響きでしたが、金管と木管が大事なところで不安定でした。弦が良い分、木管・金管の悪さが目立っていました。

        ネガティブ要素を書きましたが、ソロリサイタルに行って、彼女の演奏ちゃんと聴いてみたいと思うほど好印象でした。
        今年の秋にベルリン・ドイツ交響楽団とベートーベン・ピアノ協奏曲三番を演奏しますが、チケットはかなりお高いですね。http://www.kajimotomusic.com/jp/artists/k=83/
        来年以降、ソロリサイタルがあるでしょうから、行きたいと思います。今年は、他にもいくつか行く予定なので・・・。

        彼女が昨年出したCDを購入。
        ショパンコンクール以後、大手レーベルと契約していなかった彼女の本格的なCDデビュー作品です。

        (image source:http://www.kinginternational.co.jp/classics/mir-252/

        ショパンはとても素晴らしい。会場では席と音響でわからなかったけれども、音の出し方がとても綺麗。
        シューベルトとプロコフィエフも楽しく可愛らしい演奏。買って損をするCDではないと思います。

        先日紹介したブレハッチと同じ1985年生まれなので、これからが楽しみな演奏家です。
        みなさんも是非チェックしてみてください。

        今日の一枚。

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          クラシック音楽についても綴ると書いておきながら、記事が一つもないとはどういうことか。
          クラシック音楽。正確にはクラシカル・ミュージック(classical music)ですね。

          7年前から聴き始め、CDの所有枚数は数百枚、年に数度はコンサートに行っています。
          ipodの普及とitune storeによって壊滅的な打撃を受け、今やジャニーズかアイドルの握手権が付いていないと売れないCD業界ですが、その中でも視聴人口がもっと少ないであろうクラシカル・ミュージック業界を、非力ながら支えています。
          ただし、クラシカル・ミュージックマニアの足下にも及びませんが。

          連休に入りましたが、私は自宅で仕事。パートナーも急に大きな仕事が入ったため、遠方に出かける予定もありません。
          どこに行っても混んでいる時期に、わざわざ人混みに行くつもりもありません。

          唯一の予定は、有楽町の国際フォーラムで行われているクラシカル・ミュージックのイベント、ラ・フォル・ジュルネに一度行くこと。2010年のショパンコンクールのwinner、ユリアンナ・アヴデーエワがグリーグピアノ協奏曲を演奏するので、聴きに行ってきます。
          彼女の生演奏を聴くのは初めてなので、とても楽しみですが、国際フォーラムは音響も何もあったもんじゃないので、安く彼女の演奏が聴ける機会として楽しんでこようと思います。
          ショパンコンクールwinnerにもかかわらず、彼女は大手レーベルと専属契約をしておらず(私の記憶によれば)、CDも数枚しか出していないので彼女の演奏自体を聞く機会がほとんどありません。

          ショパンコンクールwinner繋がりで、私が気に入っているピアニストの一人を紹介。

          ラファエル・ブレハッチ(Rafal Blechacz)。
          1985年生まれ。
          両親とも音楽家でなかったが、教会でオルガンを習っていたところ、才能を見いだされピアノを弾くように。
          2003年の浜松国際ピアノコンクールに出場するまで、自宅にはアップライトピアノしかなかったという・・・。
          しかも、2005年のショパンコンクールでは、優勝しただけでなく、マズルカ賞、ポロネーズ賞、コンチェルト賞、ソナタ賞を受賞。

          彼のピアノの特徴は、高い技術もさることながら、高音から低音までの音の粒の美しさ。

          2013年12月16日の横浜みなとみらいホールに演奏を聴きに行きましたが、本当に素晴らしかった。
          音の響きがとても綺麗で、演奏にも説得力があり、しかも彼の演奏は心が躍るようで楽しい。
          ピアノの演奏が退屈に感じる方も、ブレハッチの演奏を聴けば違った印象を持つでしょう。

          ということで、今日の一枚。
          ラファウ・ブレハッチ - ウィーン古典派ソナタ集
          image source: Unviersal Music Japan(http://www.universal-music.co.jp/rafal-blechacz/products/uccg-1425/

          ブレハッチのベートーベンは重厚さに欠き、少し物足りないと思う方もいるかもしれませんが、私は嫌いではないです。

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