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    • 2017.06.25 Sunday
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    シリア内戦はなぜ終わらないのか

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      4月7日の米軍によるシリア空爆を、日本政府は即座に支持した。

      在日米軍なしでの安全保障政策が議論されない日本では、「当たり前のこと」なのかもしれない。

      (米軍にとっての日本基地の意義については、ケント・E・カルダー『米軍再編の政治学 駐留米軍と海外基地のゆくえ』(日本経済新聞社、2008年)、米軍再編時の日本政府の対応については、久江雅彦『米軍再編 日米「秘密交渉」で何があったか』(講談社現代新書、2005年)が勉強になる。)

       

      シリア政府の化学兵器の使用の有無は検証が必要だが、米軍による空爆の正当性はない。

      国連安全保障理事会の承認を経ていないため、「米国の安全保障が著しく脅かされたための攻撃」、つまり「攻撃されたことによる報復攻撃」ということになっている。

      ジョン・ダワーは『敗北を抱きしめて』(岩波書店、2001年)で、戦争相手国が「特異な存在」でないことを描き、過去の戦争の失敗からアメリカが学ぶよう警鐘したが、化学兵器を理由にイラクを壊した過去からトランプ大統領は何も学ばなかったようだ(何度も言うが、真偽は検証してみないとわからない。アサド首相は、米国と反対の主張をしている。)。

       

      シリア内戦のきっかけは、2011年の「アラブの春」による「民主化運動」の暴徒化、もしくは政府軍の武力鎮圧にあるが、元在シリア大使の国枝昌樹の著作にあるように、「民主化運動」の引き金となる経済不況を生んだのは一因は、米国にある。

      まず、2001年のブッシュ政権時、イラク戦争に反対したシリア政府に対し、食料、医療品を除く米国製品の禁輸、シリア商業銀行との取引きを停止した。これにより投資活動は阻害され、外国製品であっても新中古品にかかわらず10%米国製品を含む場合、シリアへの輸出が禁止された。

      また、イラク戦争後、シリアはイラクから150万人ほどの難民を受け入れたが、自国民就業確保を優先する立場から難民に対して公式的な就業許可を出さなかった。これに対し、米国は経済制裁を緩和するのでなく、難民に対し労働市場を開放するようシリア政府に対し圧力をかけた。

      さらに、経済不況からシリア国内で「民主化運動」が起こると、反政府勢力の主張(シリア政府が民主的なデモに対し軍事力を行使した)をそのまま受け入れ、シリア政府に対する非難、アサド政権の退陣要求を繰り返した。

      内戦後は、反政府勢力に対し資金と軍事物資を送り続けているが、国枝によれば、アサド政権退陣後のプランは米国になく、反政府勢力にシリア国内の統治能力はない。したがって、第2のイラクが生まれるだけなのである。

      以上は、国枝昌樹『シリア アサド政権の40年史』(平凡社、2012年)が詳しい(新書で非常に読みやすく、ポジショントークをしていないので、非常に勉強になります。おすすめです。)。

       

      シリア内戦の終結には、欧米諸国とアサド政権の和解が必要だった。

      従来シリアがイスラエルと対立関係にあること、イスラム保守派やムスリム同胞団とのパイプ役であるトルコ政府を立てることを理由に、米国は反政府勢力を支持した。湾岸諸国やトルコ政府はアサド政権が早期に倒れると読み、反政府勢力を支持したが、その読みは外れた。

      ロシアがアサド政権支持したことで、この戦争の終わりは見えない。

       

      シリア内戦が終わらない理由は、先進国と周辺国が誰も終わらせようとしないから、としか言いようがない。

      日本政府、すなわち私たち、が支持した米軍の攻撃は何を意味するのか、他人事では済まされない。

      A Syrian man rides a motorbike past a cemetery in the rebel- held town of Douma, on the eastern outskirts of Damascus, on January 3, 2017. (Photo by Abd Doumany/AFP Photo)

      Vista general de destrucción en el barrio de al-Shaar en Alepo GEORGE OURFALIAN AFP.

      Copyright (C) 2013-2017 ちゃかぽん(Sug) All Rights Reserved.


      「男は仕事」「女は家事」?

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        食育基本法が施行されたのが10年前の7月15日。
        朝食を欠食する若い世代とメタボ世代が増えてきたことから内閣府主導で実施。
        6月を食育月間、毎月19日を食育の日とし、地方自治体でも活動を行うところが増えてきている。

        食育についてあまり明るくないが、こうした取り組みも馬鹿にできないし、馬鹿にするべきでもないだろう。
        15歳から65歳の生産年齢人口が食生活の乱れにより病気になれば、税収が減るだけでなく、国家の社会保障費負担も増加するからだ。

        我が家の食卓ダイジェスト。
        いつも写真を撮るわけでないが、ここ半月のデータ整理がてら紹介したいと思う(パスタは除く)。

        豆と大根と水菜のサラダ。
        ニンニクとケッパーを使ったドレッシングをかけて食べた。


        ハッシュドビーフ(Hashed beaf with Rice → ハッシ・ライス → ハヤシライス)。



        エビチリ。
        陳健一レシピ本からアレンジ。



        鮎の塩焼き、茄子田楽、イカとカブの煮物。


        豆腐と葱とワカメのシンプルな味噌汁。
        前日の湯豆腐の昆布出汁の出た茹で汁を使い、もう一度出汁をとった。
        こういう味噌汁を飲むと、日本に生まれて良かったと思ったりする。


        インゲンのピーナッツ和え、肉じゃが、頂いた卵焼き、ブリの醤油みりん漬け、豚汁。



        回鍋肉風の豚肉とピーマンの炒め。
        トマトがアクセントになり、とても美味しかった。


        あるもの野菜と豚肉の蒸し焼き。
        塩コショウのシンプルな味付けだが、野菜の美味しさが感じられた。
        自家製ピーマンを使った。


        「男が仕事」「女が家事」の「性役割」は日本では根強い。
        この「性役割」が誕生したのは100年前で、「専業主婦」が最も増えたのが1975年なのにもかかわらず(女性労働力率最低。45%)。
        男性の平均年収が下がっており(1997年577万、2007年542万、2013年511万)、現在「専業主婦」は上層のみで、それ以外の女性は賃金労働に就いている。それも、多くが賃金が少なく首が切りやすい短期労働力として。
        「女性=家事・育児」という「性規範」が、晩婚化と少子化を招いている一要因となっていることも忘れてはならない。
        「家計が苦しいから働いてほしいが、家事と育児もやってもらいたい」では、結婚を先延ばしにするか、子供を減らすしかないだろう。
        女性に不安定労働をさせる必要がないほど稼げなければ、家事・育児に協力するか、何もできなくとも少なくとも感謝すべきだろう。家事・育児はアウトソーシングすれば、一食500円以上、シッター代1時間2000円からと馬鹿にならない。
        市場に任せず、家族が引き受けているからこそ、金銭を介さないだけで、労働力は投下されている。


        家事・育児に協力する男を頼りないと見るか、そうした見方が時代を的確に捉えてないと考えを改めるかは、人それぞれであるが。

        Magic in Moonlight

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          ウディ・アレンの映画。
          昨年、『ブルー・ジャスミン』がアカデミー賞にノミネートされ、ケイト・ブランシェットが主演女優賞を獲得し、ウディ・アレン七九歳にして健在っぷりアピールしました。
          ほぼ毎年一本映画を撮り続ける活力は、本当にアッパレです。

          今回の映画は、異なる立場の二人の恋物語。
          何か新しいわけでありませんが、休日に楽しむ映画としては丁度いい映画。
          人気マジシャンで、教養のある都会育ちのイギリス人(コリン・ファース)と、無名の霊媒師での田舎生まれの貧しいアメリカ人(エマ・ストーン)、価値観など合うはずがなく、相手は理想的でないのに・・・なぜ恋に、というお話。

          img_intro02_1.png (469×313)
          ウディ・アレンの最近のお気に入り女優のエマ・ストーンがとても可愛らしい。
          スパイダーマンのヒロインに起用されたことで有名らしいですが、その手の映画はほとんど見ないので、お恥ずかしながら知りませんでした。

          img_intro02_2.png (469×313)
          作中に「夜8時ごろの月明かりの下だととても美しい」という「失礼な台詞」があるのですが、おそらく彼女の容姿に対する評価としてはこれ以上ない的確な表現だと思う。
          「絶世の美女」ではないけれど、映画を見てるうちに、可愛らしく、魅力的に見えてくる。

          img_intro02_3.png (469×313)
          刺激的ではないかもしれないが、見てよかったと思える映画。

          ウディ・アレンはエマ・ストーンを起用した映画をもう一本撮っていますから、来年の公開が楽しみです。

          image source:http://www.magicinmoonlight.jp/

          その「クリエーション」に感動し、興奮を覚える。

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            人はどのような時に感動するのか?
            どのような瞬間に人の感情が揺さぶられるかわかったら、物作りは苦労しないだろう。
            「全米が泣いた」というキャッチコピーさえ不要になる。

            ある人が花をプレゼントした場合、貰った人は「綺麗だ」と思うことがあっても、「美しさのあまり感動する」ことは、某女性オペラ歌手タレントでなければないだろう。
            ただし、その花に「関係性が凝縮」されていれば別の話である。

            花をプレゼントするために、何年もの時間をかけて品種改良し、やっとの思いで作出した花だとしたら、その背景を知っていたとしたら、貰った人は「美しさのあまり感動する」かもしれない。
            「花の美しさ(美)」と「その花に纏わる出来事(関係性)」が、人の心を動かしたのである。

            「ディオールと私(Dior & I)」という映画作品は、この「美」と「関係性」による感動を演習している。

            ハイファッシブランドのオートクチュールの制作工程をドキュメンタリー映画化。
            日本でもっとも知られたファッションブランド、クリスチャン・ディオールのオートクチュール製作アトリエに二ヶ月間密着し、二〇一二年に新任したデザイナー、Raf Simonsと針子(職人)が、コレクションに向け作品を用意していく過程を描く。

            ドキュメンタリー映画は、時として、構成や演出が単調なものとなり、映像資料として興味深いが、映画作品として面白くないことがある。
            この作品への私の事前の期待は高くなく、「普段見られないものを見られるなら見ておこう」程度のものだった。

            ところが、登場人物はネタでも仕込まれたかのように表情豊かで「とても人間臭く」、現場の空気感がうまく納められており、良くできた作品だった。
            新任デザイナーのラフ・シモンズの神経質さを、「少し嫌なヤツ」っぽく編集し、デザイナーと針子の対立構図のように演出することで、見る側が「裏切られる」ところもミソだろう。

            オートクチュールは、生地一枚から刺繍一つまですべて手作りで、失敗すると換えが利かない。
            そのため、デザインを形に落とし込む試行錯誤の過程は白生地で行われる。
            本来の生地で服を作るのは発表数日前からで、真っ白な服が魔法を掛けたように変貌するところは見物である。

            普段、映画に感動することはあまりないのだが、不覚にも「美」と「関係性」に心を動かされてしまった。



            image source: http://www.fashionsnap.com/


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